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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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クリスマスが近いので、クラメンのテチさんがクリスマスツリーを買ってくれました。
クラブ部屋が華やいでいます。

そのテチさんが立ち上がったら、ぱっとお片づけ完了。
飾るの簡単、お片づけも簡単♪

EP2のチャプター2を始めましたが、序盤で止まりました。
むー……と膨れつつ単品ss1個作成。
接点が無いけど、彼らに接点を作ってみました。
ネタバレと言うほどの内容でもないのですが、一応ネタバレ注意報発令ー。


蒼と紅


息を吐き出すと、白い煙が上がる。
暖かいナルビクとは違い、ここエルティボは雪の積もる地だ。
あちこちに立つ街灯が暗闇に舞う雪を照らし出している。

「結構遠くまで来たって気がするなぁ、やっぱり。」

口元に両手を寄せて息を吹きかけ、少し暖かくなった手を握り締めて
ポケットに突っ込んだ。
ティチエルのお父さんの手がかりを追ってここまで。
目が覚めて平原に一人でいたとき、すぐに誰かに会えると思った。
どの街にも親しい人はいたし、仲間である他の7人も自分と同様に街の人に知られていた。
誰かに聞けば、仲間の誰かに会えるはず。
忘れられているということも皆の悪ふざけにしか思えなくて、あちこち彷徨って。
ティチエルに会えて、イスピンとも再会して。
でも―――

「探してる、かな?」
あのままナルビクにいても、会える保障はなかったけれど。

ふらりと宿を出てきたはいいが、
ひとりでいると自分の隣が空いている事を痛感する。
歩きながら談笑していて、ふといつもの位置を振りむきかける自分がいる。

(あー、まったく……!)

ふるふると頭を振って沈んでいく気分を追い出し、宿に帰ろうと踵を返したところで
「うわっ?!」
「――っと。」

通行人にぶつかった。

「ごめん!考え事してて――だいじょうぶ?」
滑って崩した体勢を立て直して、相手に近寄って覗き込む。
「いえ、こちらも不注意でした。」
ぱたぱたと服についた雪を払い、ぶつかった青年はルシアンを見た。
「……。」
水色の髪に、紅い瞳。
見覚えがある気がして、じっとルシアンは見つめる。
(どこで、だっけ?)
昔の知人?いや、もっと遠い――

隣で呆けて動かないルシアンを見て、青年は首を傾げる。
「何か?」
「あ!えっと。会ったことがある……っていうか。友達の知り合いによく似てたんだ。
 ごめんね?」
「そうですか。」
地面に落とした本を拾って、あらためてルシアンの方を向く。
「あなたは騎士のようですが、良い家柄の方では?
 街中とはいえ夜にひとりで出歩くのは無用心ですよ。護衛は一緒ではないのですか?」
やっぱり自分は頼りなさそうに見えるのだろうかと、苦笑いを返す。
通りすがりの人にまで心配されるとは。
「護衛っていうか……友達がいるんだけどね。」
「護衛が離れるとは職務怠慢ですね。」
無表情で言い放つ青年に、ルシアンはくすりと笑いを漏らした。
(職務怠慢かぁ。ボリスが聞いたらどう思うかな……。)
なんせ、今回離ればなれになったのは不可抗力だ。
原因不明でなってしまった出来事の責任まで問われるのは理不尽だろう。

「違うよ、ちょっと今は居ないだけ。」
探してるかもね、とルシアンもコートの雪を払いながら言う。
「――探しに行かないのですか?」
「え?」
「その友人はあなたのことを探しているのでは?」
問いを重ねる青年の目を見つめ返すが、ルシアンを責めているわけでも、
この場に居ない護衛に同情していると言う風でもなかった。
相変わらずの無表情。
「……うん。行きたいよ、とっても。」
迷子の子供が必死に親を探すように、なりふり構わず探しに行きたい。
泣き喚いて走り出したい気持ちはある。
でも――
「でも、僕がひとりで探しに行ってここからいなくなっちゃったら、
違う人たちが心配するからね。」
海の谷で落ち込んでいた時、ティチエルもイスピンも心配して探しに来てくれて。
その後も二人はルシアンを慰めてくれた。
それに親しい人に会えないのは3人とも同じで、その上ティチエルは父親が行方知れずだ。
これ以上の心配事を増やすのはルシアンだってしたくない。
「仲間に心配をかけずに、なおかつ友達もちゃんと見つけるんだ。」
(でないと、きっと再会できたとしても僕もどっかで納得できない気がする。)
ボリスに胸を張って会えるように。
ちょっと離れていた間の事を笑い合いながら話せるように。

「随分と自信があるみたいですね。会えるという保障でも?」
「うん?無いよそんなの。でもこのままサヨナラなんて絶対にイヤだし。
 たどり着くなら一番いいところがいいもんね。」
目指すは大団円。
「ならば、とりあえずはその仲間のところへ戻られた方がいいでしょう。
 夜も更けてきましたしね。」
そう言って、紅い瞳を持つ青年はルシアンに紙切れを差し出した。
「先ほどぶつかった時に落とされましたよ。」
「わ、ありがとう。気づかなかった。」
「どういたしまして、ではお気をつけて。」
「そっちも気をつけて!じゃあね。」


片手を挙げて別れの挨拶をしたあと、小さくなっていくルシアンの背中を見つめながら、
紅い瞳の青年―ランジエは呟いた。

「まさか、あの人よりも先に会うとは思いもよらなかったな。」

昔、一時身を寄せていたところの貴族が開いたパーティーで。
ボリスの後ろから、少し拗ねたような顔でじっと自分を見つめていた金髪の少年。

「あの様子では、近いうちにまた会う事になるだろうけれど……」

だからと言って、彼がボリスの元に来るまで待つつもりも無いが。

「――お先に。ルシアン・カルツ。」
 


―――――――――――――――
某所のボリス使いさんのサイトさんで、CP2の攻略日記を読ませてもらったのですが
なぜにボリスはランジエを嫌ってるのでしょう。
原作だったら彼がいなかったらボリス今頃どっかで消されてそうですし……
ボリスに何したのv、ランジエ。

チャプター2が止まっちゃった理由は後日あげる予定のCP攻略内で嘆く事にします。
……ほんの少しだけ、ボリスのせいって気もする。くそー……
いったん舞い上げられてズドンと落とされた気分。

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ルシは気ままに放浪の旅。
ボリスはCP10まで完了。

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