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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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初夢は1月1日から2日の朝にかけてみる夢と
2日から3日にかけてみる夢の二説あるそうです。

昨晩、夢を見たという覚えがないので
強制的に今晩見る夢が私には初夢か?
どうせなら見て楽しいのがいいですよね……ボリスとかルシとか


そんな初夢の話を振っておきながら
まったく関係のないssを下に埋めてます。
ルシアンとボリスの、屋敷時代の話。

ネタバレ……ではなくて、捏造?
苦手な方は回避をお願いします。


硝子の鳥 前編


新年を祝うパーティの準備で、今朝早くから屋敷内では
使用人が忙しそうに動き回っている。
一応カルツ家の雇用人ではあるが、『ルシアンの友人』という名目以外は
特に仕事を持たないボリスだ。
一緒にパーティーに参加しないかとルシアンから誘われていたが、
パーティーの客は商人であるドメリン・カルツに会いに来る者たちで、
その息子であるルシアンはともかく、ボリスに参加する必要性はない。
元より参加するつもりもなかったし、
つまらない、とむくれるルシアンを何とか宥めて丁重に断っておいた。
そのかわりに、客が帰ったあとに遊ぶ約束をさせられたが……。

つまり今日のところはボリスは暇、ということになる。
これと言ってすることもなく、書斎にこもって本でも読もうかと歩いていると
廊下の角から声が聞こえてきた。

「ね、ボリスがどこにいるか知ってる?」
執事の影に隠れて見えないが、ルシアンが小声で話しかけているようだ。
自分を探しているにしては妙だな、とボリスは足を止めて廊下の角の手前で様子を伺う。
執事も例外ではなくドメリンの用事で忙しくしており、ボリスには会っていない。
首を振ってルシアンに告げた。
「いいえ、私は見かけておりませんが。」
「そう……ならいいや。あのね、ボリスには僕が探してたってこと内緒にしてて。」
「かしこまりました。」
「あ、僕がどこに行ったかも言ったらダメだからね!」
人差し指を立てて、口元に当てながらルシアンは強く言った。
その様子に執事は苦笑しながら承諾する。
「はい。しかし彼はすっかり若様のお気に入りですね。」
「――」
頷きながら漏らした感想に、ルシアンは一瞬押し黙ったが
そのまま何も言わずに自分の来た道をぱたぱたと走り去っていった。
「……。」
内緒と言った理由はわからないが、どうやらルシアンは会いたくないらしい。
一緒にパーティーに参加しないことに実は拗ねていたのだろうか?
とりあえず立ち聞きをしていた事を執事に気づかれるのは何となく気まずい。
ボリスは壁から背を離して、書斎へと向かった。


机の上に何冊か本を積み上げて、本の文字を目で追うが内容が頭に届かない。
同じ行に何度も目を通すという事を繰り返したあと、ボリスは本を閉じた。
「お気に入り、か。」
この屋敷に来てからの事しか知らないが、ルシアンは何にでも興味を示す分、
飽きるのも早いという事をボリスは何度か見ている。
ルシアンとは同い年とはいえ、全く違う人生を歩んできたボリス。
その『違い』にルシアンは興味を示し、ボリスの気を惹こうと様々な質問をしたり
色々な事に誘ってきたりした。
ボリスはボリスで興味のないことには乗らなかったが、
素っ気無く接しても寄ってくるルシアンを煩わしく思ったりはしなかったし、
何でも楽しむというルシアンの性質は長所だと思えた。

が、『飽き』というのも遅かれ早かれやってくるかもしれないと、ボリスは密かに予想していた。
ルシアンの母君に恩があるとはいえ、ルシアン本人にボリスに対する興味が失せてからも
この屋敷に残れと言われる事もないだろう。
去るように言われて、留まる理由もボリスには思い当たらなかった。
再び兄の手がかりを求めて旅に出るのもいいだろう。
「それもまた有りだろうな。」
書架から出してきた本を元通りにしまっていると、書斎の扉が開いてルシアンの下僕が顔を覗かせた。
ボリスの姿を認めて、ほっと安堵した表情を見せる。

「ボリス様、若様をご存知ありませんか?」
「ルシアンを?」
脚立から降りて行くと、困惑した様子でボリスに言う。
「もうすぐお客様がおいでになるので若様にも準備をしていただかなければならないのですが、
 どこにも姿が見当たらないのです。ボリス様なら知っていらっしゃるかと思いまして。」
「心当たりはありませんが……わかりました。俺も探してみます。」
「お願いいたします。見つけられましたらすぐに自室に戻られるようにお伝えください。」
一礼して下僕が去るのを見送ると、ボリスもルシアンを探しに向かった。


ルシアンの部屋とボリスの部屋を覗いた後、ボリスは庭に出る。
やたらと広大なこの屋敷の敷地内で、まだ下僕が探していないところといえばどこだろうか。
今日は本館にはあちこちに使用人がいる。
その中をルシアンが歩き回っていたら、誰かしらルシアンを見かけているはずである。
本館の周りを取り囲むように建つ平屋は、主に使用人たちの部屋だ。
そちらへ行ったとしてもルシアンの行動は目立つだろう。
「もしかして、屋敷の外に出たのか?」

ボリスに知られたくない行き先ということを含めて考えると、街へ行った可能性は高い。
年末、新年は街に市がたつ。
人で賑わう分、よからぬことを考える輩もいる。
一人で出歩くなと、ドメリンからも言われていたはずだが……。
確証はないが、厩を見に行けば分かることだ。
軽く唇をかみしめると、ボリスは駆け出した。



―――――――――

EP1では、ボリスってルシアンが捕まえようとしたらなかなか捕まらなかったのに
気がついたらいつのまにかルシアンのそばに落ち着いてた、って感じでした。

なんか悔しいから(私怨もどき)今回はちょっとだけボリスが追いかける方になってもらいます。

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ルシは気ままに放浪の旅。
ボリスはCP10まで完了。

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