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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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CP7が終わりかけると、ルシアンのCP10あたりを思い出します。
彼女は夢に登場しましたので。

会えて嬉しかったけど、やっぱし寂しかったですね。
そんな訳で、時間軸的にそのちょっと後の話などを単品ssで。
(でも内容には、その彼女のかの字も無いです。)

プレイ上のネタバレ含みます。
良いですよーと言う方は、先へお進みください。

喋ってるのはルシアンとマキシミンですが
根底に転がるのはボリとルシ。


いわゆるひとつの



ひとつ。足元から石を拾って投げる。
とぷん、と少し遠くで沈む音がした。

「子供が夜遊びするんじゃねぇよ。バカ。」
ふたつめを投げようとしたところで後ろから声がかけられた。
「子供じゃないよ。」
前を向いたままルシアンは返事をして、ふたつめを池に同じように放り込んだ。
「昼間に寝すぎて眠れないんだよね。」

あれだけボロボロにされたくせに、もう復活したとは。
なんともお気楽な答えに肩をすくめて横に立つと、
『マキシミンだって起きてるじゃないか。』とじとりと睨まれた。

「エネルギー有り余ってるなんてガキの証拠だろうが。
 俺はこれから寝るんだよ。」
「宵っぱりー。夜更かしは『おじさん』には身体に毒だよっ。」

べーと舌を出すルシアンの首をマキシミンは絞めた。

「お・ま・え・も!保護者が心配するから宿に戻れ!」

首に巻きついているマキシミンの腕を
ルシアンは両手で剥がそうとしながらケラケラ笑う。

「ボリスはよく寝てたから大丈夫だよー。」

内緒でこっそり出てきたから、と親指を立てる様子にマキシミンはげんなりした。

「あぁそうかい。適当に発散したら戻れよ。
 俺は寝る。」
「うん、おやすみー。」

ひらひらと手を振って素直に頷くと、池の木橋に座り込んだ。

宿に帰ろうと背を向けた方角から、
ルシアンが靴の先で水面を蹴飛ばす音が聞こえている。

黒い予言者、その仲間と思われる黒衣の剣士。
龍泉郷はへんぴな場所とはいえ、襲ってくる可能性は決してゼロではない。
ロクに装備も持たず、しかも夜に一人で居ていいわけが無い。

(ったく、世話の焼ける……。)
片手でがしがしと頭をかいて、ルシアンの方へと戻った。

「あれ?寝るんじゃなかったの?」
再び横に立ったマキシミンを見上げてきょとんとルシアンが訊いた。
眉間に思いっきりしわを寄せて『非常に不本意』と
顔面にでかでかと表しながら、それでもマキシミンは口を開いた。

「……生意気に坊ちゃんが心配事か。」

目を見開いたあと、マキシミンの言葉を吟味したのか
ルシアンが口を尖らせて反論する。

「何それ。僕にだって心配する事くらいあるよ。」

隣に立ったマキシミンの足をぽこりと叩いた。
大して痛くないその反撃を意に介さず、ポケットからタバコを取り出して火をつける。

「どうせ『明日の朝ごはんは何だろな』とかそんなことだろが?」
「違うよっ。確かに晩ごはんは美味しかったし、朝ごはん楽しみだけどさ。」
「ほらみろ。」
「違うってば。ボリスのことだよ。」
「あーあーあ、はいはい。心配しあって仲の良い事で。」

やっぱりかと思いながら相槌をうつ。
この世間知らずのお坊ちゃんとあの護衛は、はたから見ていると――
マキシミンからすると『バカかこいつら』という感想しか出てこない。

片方は言葉にしないくせに、態度は人一倍どころか二倍三倍は
相方を心配している不器用者。
もう片方は口ではあれだけ好意を示しているくせに、
内心で嫌われているのではないかと不安に思う鈍感者。

皮肉のもうひとつでも言ってやろうかとマキシミンが思った矢先に、
ルシアンはぽつりと呟いた。

「あの、黒衣の剣士ってさ……。」
「あ?」
「やっぱりボリスのお兄さんだったりするのかな。」
「知るかそんなもん。」

斬られる前の、あの護衛の口調から察するにそうかも知れないと
マキシミンも感じた。
だが、大してその事に興味はない。
あの人物がボリスの兄であろうがなかろうが、
身に降りかかる火の粉は払ってさっさと去ってしまうに限る。

「だいたい、ただの可能性を黒衣の剣士と関係のないお前が気にする事ないだろうが。」
「でも、ボリスがね……。」
「何だよ。」
「黒衣の剣士がお兄さんだったら、ボリスはどうするんだろうなって思ったんだ。
 今は僕たち仲間だけど、もし本当にお兄さんだったら
 ボリスはあっちに行っちゃうのかなとか、
 そしたら僕はどうするのかなって。そう考えたらぐるぐるってね、ちょっと……。」

最後は濁して、ルシアンは手に持っていた小石を池に投げ込んだ。
やっぱりバカだ、と声に出さずにマキシミンは呟いて
すっかりしょげている足元の鈍感者に言う。

「……シベリンはボリスの兄の仇だったな。」
突如マキシミンが落とした言葉に、何を言い出すのかとルシアンは
がばりと顔をあげた。
「でも今のところ流血の惨事にはなってないだろ。」
煙を吐き出してマキシミンもルシアンの方へ視線を落とした。
「え?うん……。」
「想像はあくまで想像でしかないんだよ、結局。
 黒衣の剣士が全くの赤の他人であるかもしれない。
 やむにやまれぬ事情で予言者どもと行動を共にしているだけかもしれない。
 可能性はいくらでもあるだろうが。」
「……。」
「だいたい勘だけで突き進んで成り行きに任せるのがお前の得意技じゃないのか。
 悩んだところで何の得にもなりゃしない。時間の無駄だ無駄。」

けっ、と悪態をつくと、隣から噴出すのが聞こえた。

「そっか、うん。そうだね。」
くくく、とルシアンが本格的に笑い出したのを期に、
マキシミンも短くなったタバコの火を消す。

そして振り返らないまま少しだけ声を大きくした。

「迎えがおせぇぞ、子守!」

『え?』とルシアンが座ったまま後ろを振り返ると、
こちらへ歩いてくるボリスが目に入った。

(あの気配がわからないのかよ……。)

アレに相当気を許しているのか、ただ単に鈍いだけか。

まだ立ち上がらずに驚いているルシアンを放置して、
ボリスとすれ違う。

「――面倒ぐらいしっかりみとけ。」
「……。」

不機嫌なのは言われるまでも無いという事か。


やはりバカ共だと結論付けて、マキシミンは足早にその場を去った。



――――――――――――
いわゆるひとつの
……相談話。
マキシミンはぶつくさ言いつつも聞いてくれそうな気がするのです。
そしてめんどくさがりながらコメントを投げてくれそうだ。


それはともかく。
誰かー誰か私にいいタイトルをつけられるスキルを授けてくださいー;;

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ボリスはCP10まで完了。

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