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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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羽根背負い、トップバッターは彼。
貰ってすぐ、金庫に保管していた天使のわっかを試しに頭上に浮かべてみましたが
うーわー……という感想しか出てこなかったので即座に撤去しました。
天使ボリス、原因不明の失敗。

狩場を変えられるほどの能力UPは見られなかったので、
とりあえず保留になっていた二つ橋経由、カーディフWP踏みをしたあとに
いつものペナ5で久方ぶりにレベルアップをしました。
ぞろ目、Lv.88


この下は単品ss。

ルシサイドのCPの内容含みますー。
ネタバレ&明るくないルシアンが埋まってます↓



目の前には一番大事な友人の姿。

向かい合って立つ二人の間には、彼の視線によって明らかな線引きがされている。
近付くことも、呼びかけることもせずに離れて立つルシアンに、彼は言った。

『お前のつまらない話につきあうのは疲れた。』

そう、と頷く事も、どうして、と嘆く気持ちも沸いてこない。

『俺にはやらなければならないことがある。
 だから俺には自分の助けになってくれる友人が必要なんだ。』

過去に一度耳にした淡々と紡がれる言葉を、もう一度聞いている。

『――それはお前じゃない。』

 

じゃあ、誰ならいいの?

 

不透明な水の底

 

悲嘆にくれるわけでもなく、否定した彼に尋ねるわけでもなく呟いた言葉は
夢から覚めた後にもルシアンの中に残っていた。
飛び起きるでもなく、ぼんやりと開いた目に映るのはまだ夜の明けない暗い室内。

「……。」

無言でゆっくりと身を起こして、窓に近付きカーテンを開いた。
街の街灯で曇りガラス越しでもほのかに明るい外の道。
少しだけ思案した後、コートを羽織らずに剣だけを手に携えて、
静かにルシアンは自室から出た。


宿の外に出ると、肌寒い夜気に触れる。
こんな夜中に出歩いているのはルシアンだけのようで、コツコツとブーツの音が街に響く。

夜道を歩きながら、昔小さかった頃に怖い夢を見たときのことをふと思い出した。
シーツを被って、自分の寝室から泣きながら両親の元へと暗い廊下を裸足で駆けて行った。
両親の部屋にはいつも明るい灯がともされていて、泣きじゃくるルシアンに
母は子守唄を、父はルシアンが再び眠りにつくまで優しく撫でてくれていた。

コン、と桟橋まで来て立ち止まると、片手に持っていた剣を抱きかかえるように持って座り込む。
時折吹く海風に髪を乱されながら水平線を見やったが夜明けはまだまだ遠いのか
黒い海が広がっていた。
思い出したついでに、母が昔歌ってくれた子守唄を口ずさむ。
しかし幾分も歌わないうちに歌詞が途切れてしまった。

「――忘れちゃったな。」

最後に歌ってもらったのはいつのことだったろうか。
いずれにせよ、ルシアンが10歳になる頃には父は仕事で屋敷に戻る事が
ほとんど無くなったし、母に子守唄をねだる事もなくなった。
何度か怖い夢を見なかったわけでもないが、朝になれば、何かをしていれば
その内忘れてしまう事ができた。
ルシアンも心のどこかで、その夢が何の根拠も無いことだと割り切れていたからだ。

「僕じゃない、かぁ……。」

ドッペルの森ではそれを否定し、打ち勝つ事ができたが
それでもあの出来事が引っかかっていないわけではない。

ボリスの助けをできる存在でありたいと望むとともに、
ボリスがそれを望んでいないのではないかと思う自分。
その事をあの森が鮮明にあらわしただけのこと。

怖い夢を見た時のように、泣いて不安をぶちまけることができたら楽かもしれない。
でもあの手と唄は今はもう無いものだ。
前髪をかきあげてため息をつくとうつむいて、コツリと額を前に抱いていた剣につける。
ぎゅっと目を閉じて、だいじょうぶ、と小さく唱える。

まだ夜は明けない。
ボリスに会うまでにはいつもの自分になれるはずだ。
日が昇ったら宿に戻って、まだ寝ているかもしれないボリスを起こしに部屋の扉をノックして、
おはようってあいさつをすれば後はいつも通りに。


「――ルシアン。」

突如かけられた声に、ルシアンはびくりと肩を揺らした。
その拍子に、前に立てかけていた剣が倒れてがしゃん!と鈍い音を立てる。

「ボリス……?」
名を呼んで確認するまでも無い、一番親しい人の声なのだから。

「まったく、夜に出て行ったきり帰って来ないから見に来てみれば。
 こんな時間に何をしているんだ。」
話す間にも近付くボリスに、二人の距離は縮まるばかりである。
まだ立ち直りきっていない顔を合わせるわけにはいかないと、
ルシアンは慌てて立ち上がって足元に倒れた剣を拾いながら喋りだした。

「えっと、目が覚めちゃったんだけどまだ暗くてさ。
 眠れないからって隣の部屋で僕がごそごそしてたらボリスまで起きちゃうかと思って。
 で、どうせだから日が昇るのでも見ようかなって港まで来てみたんだけど
 やっぱりちょっと早かったみたい?っていうか、おはようボリス。」
「だからまだ夜中だ、ルシアン。」

時間のおかしなあいさつをするルシアンの横に立ってボリスが言うと、
あわただしくルシアンはボリスの後ろにまわって彼の両肩に手を置き、
その場にボリスを座らせた。

「何だ?」

後ろのルシアンを見上げるつもりでボリスは肩越しに背後を見たが、
ボリスに背を向けるようにしてルシアンも同じように座り込んでいた。

「いつ太陽が昇るかなって海を見てたんだけど、ぜんっぜん景色が変わらなくて
 僕、飽きちゃった。
 かわりにボリスが見張っててよ。」
「……宿に戻って寝直したらどうだ?」
「眠くないもん。」

剣を自分の横に置いて、背を向けたまま座るルシアンは駄々をこねる子供のようだった。
丸まって膝を抱えているルシアンをボリスはじっと見る。
視線が刺さるように感じたルシアンは耐え切れなくなって、再び口を開いた。

「あ、でもボリスはまだ眠いんじゃない?
 別に宿に帰ってくれても僕ならだいじょ……ぶっ?」

ばさりと頭上に降ってきたものをたぐり寄せると、見慣れた黒いマントが手の中にあった。

「着ていろ。外に出るときは剣だけじゃなくてコートも持って出るんだ。
 まだ夜は冷えるんだから。」

そう言うとボリスは海の方を向いて座り込んだ。
「ありがとう。……ボリス寒くないの?」
もそもそと着込みながらルシアンは聞いたが、『別に』と短い返答が来ただけだった。

相変わらずの背中合わせ。
海が見えなくなったのでルシアンは代わりに空を見上げるが、
濃い闇の中に星が綺麗に瞬いている。
ボリスも、じっと水平線を見つめたまま一言も口にしない。
沈黙を破ったのはルシアンの方だった。

「……ねぇ、ボリス。」
「うん?」
「どうして僕が外に出たのわかったの?」
「戸を閉めて出て行くのが聞こえた。」
「そか。起こしてごめんね?」
「いや……。」

会話を重ねていく事によって、少しずつ普段の距離に近付く。
宿に戻って少しでも休んだ方がいいとルシアンも考えたが、
その事を強要せずにいるボリスに、もう少しだけ付き合ってもらおうと思った。

「ボリス、探しに来てくれたの?」
「……なかなか帰ってこないみたいだったから。」

そっけない言葉ではあるけれど、ルシアンを急かす様子もなくボリスは座ったまま答える。
離れて座っていた距離を、お互いがぶつからない程度に少しだけ詰めて
ルシアンは軽くボリスの背に後ろを向いたまま寄りかかった。

やはりボリスは何も言わない。

甘やかされてる?
それともあきれられてる?
どちらなのかはわからない。

けれど。
迎えに来てくれたこと、マントを貸してくれたこと、そばに居てくれること。

やさしいよね、と音にせずに呟いて寄りかかったままルシアンは目を閉じた。

「ボリス?」
「ん?」
「何か唄ってよ。」
「…………ここで寝るつもりか?」
「あれ、ばれちゃった。」

くすくすと笑いながら身体を起こして勢いをつけてルシアンは立ち上がった。

「うん、やっぱり寝ようかな。帰ろうか、ボリス。」


不安を薄めてもらっているだけでは、駄目なのはわかっている。
でもがんばって、そばに立ってみせるから。


いつかボリスが選ぶ誰かが自分であるようにとルシアンは想った。

 

―――――――――――――――――――――

いつもポジティブなルシアンにぷちネガティブをさせよう話。
不確かな先のこと→見えない水の中と言ってみました。

CP8からパーティーメンバーが8人に増えても
ルシアンは相変わらずボリスに話をふったり、
物事に対する判断基準が『ボリスがその物事に関して知ってるか知っていないか』だったり。
個人的には、『どれだけボリスが好きなんだお前は!』と思うと共に
名前を呼んで、話をすることで、気がついたらいなくなっていそうなボリスを
無意識のうちに必死でひき止めてるのかもしれないなと思いました。
本人は全然気づいてなさそうですが、悪夢を見せた蝶の木のイベでもルシアンは
ボリスがいない夢を見ていましたしね。


あと、公式サイトさんのお題:イメチェンマジックにあった某絵師さんの
『パートナー同士で服を取替えっこ』なんていう素敵絵を見てちょこっと混ぜ合わせ。

ボリスの服を着てるルシアンですが、ちょっとぶかぶかっぽいのがイイですbb
しかしボリスにルシアンのあの有名台詞を吐かせるのはあまりに酷v

一番ツボに入ったのは、度が合わない眼鏡をかけてくらくらしてるイスピンと
花を咥えてきらり☆してるナヤでした。二人ともかわいい!

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ルシは気ままに放浪の旅。
ボリスはCP10まで完了。

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