こんな装備今度またいつできるかわからないぞ第2弾。
やっぱり期間は5日間だけ。
レベル28ワンド装備できましたよ、やっほぅvv
あと一つで35鎧が装備できる――頑張ろう。
この下に沈黙の金色 11を置いています。
終わった!;;
沈黙の金色 11
「ねぇ、ボリスってば!ほんとに大丈夫だったの?
支部長にすっごく怒られたんじゃないの?!」
執務室から出た途端、駆け寄って来て騒ぎ立てるルシアンに返答をしながら
ひとまずアレンに挨拶をしてアクシピターから街へと出た。
港へと通じる道を歩き桟橋までたどり着くと、まくし立てるルシアンに
落ち着くように言ってからシュワルターに告げられた事を教える。
「ティチエルが昨日だいぶ支部長に掛け合ってくれたらしい。
今回の件に関してはお咎め無しだそうだ。
もっともお前の怪我が治るまでは、アクシピターの仕事は控えるようにとの事だが。」
「ティチエルが……。」
「捕らえたやつもおそらく事件の犯人だろうと支部長はおっしゃっていた。
例の事は解決したと考えていいと思う。」
ようやく落ち着いたのか、ルシアンはほっと息をついた。
「……ごめんね、ボリスばっかり大変なことになっちゃって。
でも良かったよね、ボリスが無事で。」
「……? 狙われたのは女性ばかりだっただろう?
俺が標的になることは無いじゃないか。」
「だって長い髪の人って言ったら、やっぱり女の人の方が多いじゃない。
あの事件が続いたら、もしかしたら男でも狙われてたかもしれないだろ。」
特にボリスの髪の色は珍しいってミラさんも言ってたじゃない!とルシアンが指をさす。
「もしそうだとしても、女性の髪が切られるのと俺の髪が切られるのでは
だいぶ違うと思うけれど。」
髪は女性にとっては命とも言うらしいけれど、
自分の髪が短くなったところで大したことでも無いとボリスは思うのだが。
ルシアンが何を気にしているのかわからなくてボリスは首をひねった。
その様子にルシアンは一度口をとがらせると真面目な顔をして近づき、
ボリスの横髪を引っぱると目を合わせて静かに言った。
「僕は。」
「うん?」
「僕はね、ボリスの髪好きだよ。
この格好をしててボリスの事を襲う人がいるなら、いっそ短くなっちゃった方が
いいかもしれないって思ったこともあるけどさ。」
「……。」
「でも、襲ってくる奴って黒衣の剣士のこと知ってる人ばかりだよね。
それってつまりボリスが探してるお兄さんの事もわかるかもしれないってことじゃない。
だから、ボリス自身がお兄さんの手がかりのひとつでもあるんだ。」
これは目印!と握っていたボリスの髪をルシアンはぱっと散らした。
「絶対、ボリスがオトリになるわけにはいかなかったんだよ。」
ティチエルを心配しているだけだとボリスは思っていた。
極秘任務だと駆け寄ってきた時も、事件の対策をしていた時も。
しかし、怪我をしても何事も無かったように笑いかけるこの友人は、
そんなことを考えていたなんて。
「――俺が兄さんと似ているかどうかなんて、わからないだろう。」
そんな不確かな事のために、危険に身を投じたのか。
ボリスの言葉にきょとんとすると、『んー』と少し考えて
ルシアンは素直に首を縦に振った。
「うん、僕は会ったことないしね。」
「それなら……。」
「でもさ、ボリスがちょっとだけ話してくれたことがあるけど
お兄さんはとっても強くて優しい人だったのはわかったよ。
だったらお兄さんとボリスはきっと似てると僕思うんだ。」
何て単純な発想をするのかと、一笑に伏すこともできる考えだ。
「ティチエルも大丈夫だったし、犯人も捕まったし、
作戦はまずまず成功だよね。」
満足そうな顔をして伸びをしているルシアンを、ボリスは片腕を回して引き寄せた。
横からかかった力にバランスを崩して腕にしがみつくルシアンの肩口に顔を埋めて
呟いた。
「……馬鹿だな、ルシアン。」
「えー?!っていうか、僕いちおう怪我人なんだから急に襲うのは反則だよ!」
体勢を立て直して回されたままのボリスの腕をルシアンはべちべちと叩いた。
本当に馬鹿だと思う。
求めて得るものはルシアンにとって何一つ関係の無いものばかりだ。
また、そのために必要かどうかもわからないものを護ろうとするなんて。
「ごめん……。」
ついて出たボリスの謝罪を、ルシアンは軽やかに笑って頷いた。
「平気平気!僕は頑丈なんだから――
あ!遊んでる場合じゃなかった。
心配してくれたティチエルとミラさんにお礼言いに行かなきゃ。
服とかぼろぼろにしちゃったしマグノリアワインにだって……って聞いてる?ボリス。」
返事をしない肩のボリスをじっと眺めて、ふむ、と反対側にルシアンは一度首を傾け、
勢いをつけてボリスに頭突きを当てようとしたところでぴたっと硬直した。
「~っ!!」
「る、ルシアン……?!」
緩まった腕の拘束から抜け出して、首の包帯を両手で押さえ込んで
がばりと座り込んだルシアンにならってボリスもしゃがみこむと
涙目になって痛さに呻いている。
「わ、忘れてたっ……首。いったー……。」
「自分でさっき怪我人だと言ったばかりじゃないか。」
「だから忘れてたんだってば!ボリスが離してくれなかったせいだよっ。」
まったく、負い目に思わせる隙も与えないつもりなのかと、
この騒がしい友人にだんだんとボリスは笑いがこみあげてきた。
「何でそこで笑うの!」
「いや、すまない。やらなければならない事が増えたな。」
「うん?なに??」
「まずお前の手当てのし直し。ほら、行くぞ。」
それでも、やることは3つだけ。
別に大丈夫だと服を引っ張ってきたルシアンの手を逆に絡め取って、
ボリスは道を急いだ。
――――――――――――――――
という訳で、沈黙の金色。無事完結となりました。
よよよかった;途中で消滅せずになんとかたどり着けた……
『そういえばボリス大活躍ー的な話って書いたこと無かったなぁ』と
のんびり始めたら、バレンタインだゼラチンだとあちこちに私が浮気しまくって
終わるまでにひろびろと間があいてしまったという……
こんな物体を待っててくださった心優しき方々、ありがとうございます^^
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