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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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昨日と今日と、謎の頭痛とくしゃみと鼻水で沈没してました。

ちょっとマシになったところで、チケットだけ貰いにINしました。
今、ブルーコーラルにルシアンを向かわせたら
女王陛下のもとに囚われの身になるだろうし、怖くて飛べません。
(ぱーと1の時に痛い目にあってます)
クラメンの方の中には、ロイヤルストレートフラッシュばりに
カードを集められた人も……え、今回ハズレ無しなのかな?;



さて、ルシアンの誕生日まであと1週間。
るし誕ss、前編だけ置いておきます。

どんだけフライングー



ヤクソク 前編


とたとたと屋敷の廊下を駆ける音。
廊下に敷かれた絨毯にいくらか靴音が吸収されてくぐもったような音がする。
ルシアンは廊下の角まで来るとぴたりと止まって、
目的の部屋がある並びの廊下をひょっこりとまず顔だけを出して覗いた。
誰もいないことを確認し肩を少し上げて呼吸を整えたあと、
ゆっくりと足音がしないように歩く。
なんせ、同い年の彼はとても気配に聡い。

部屋の前まで来ると、ぺたりと扉に貼りついて耳を当てた。
物音がしないのを確認し、音を立てないようにノブをまわして、
そろそろと扉を押す。
少しの隙間から部屋の様子を見ると、どうやら部屋の主はまだ眠っているのか
ベッドの毛布が膨らんでいる。
自分が入れる分だけ扉を開くと、するりと中へ滑り込んだ。
笑い出したくなる衝動を口に手を当てることでどうにか抑え込んで、
最初は少しずつ、ベッドに近付くにつれて大股で、
最後は勢いをつけてまだ眠りこけているであろう友人に向かって飛び込んだ。

「おっはよーーボリス!!――って、あれ??」

てっきり落ちた先には彼の身体があるものだと思っていたが、
膨らんでいた毛布はルシアンの体重でぺしょりと沈んだ。
うつぶせになっていた身体を上半身だけむくりと起こして
ルシアンが『?』を浮かべていると、横から頭を軽くベットに押さえ込まれた。

「――ぷ。」
「朝から何をするんだお前は。」

頭上の軽い抑えを乗せたままルシアンが横に顔を向けると、
寝巻きのまま半眼になって見下ろすボリスがいた。

「何って、ボリスを起こしに来たんだよ。」
「……普通に起こしてくれたらちゃんと起きる。」
「だってそれじゃつまらないじゃない。」

足をぱたぱたさせながらにっこり言ってのけるルシアンに、
ともかくベッドから降りるようにとボリスは言った。

「ねぇねぇ、いつからボリス起きてたの?
 僕だいぶ遠くから静かに歩いてきたんだけど。」

ボリスにまとわりついてくるルシアンを
着替えにくいからと離れさせてしれっと言った。

「ルシアンの気配はわかりやすいから。」
「……む。」

これで急襲失敗は何度目だろうかとルシアンはむくれた。
普通に入ってきたら必ずボリスは起きているから、
今日は足音立てずにこっそり来たのに。

(あまり日をあけずに来たらボリスも慣れちゃうか。
 次は忘れてそうな頃にやろう。)

口にこぶしを当ててふっと笑うルシアンに、
またよからぬ事をたくらんでいそうだとボリスは窓の外に目をやった。

「それにしても今日はやけに早いな?」

春になって日が昇るのが早くなっているというのに、
それでも東の空が明るくなった程度で太陽は顔を出してもいない。
いつもならばこの時間だとルシアンは完全に夢の中だろうに。
着替え終わるのを待ちかねたと言わんばかりに飛びつくと、
ぐいぐいと腕を引っ張りながらルシアンはボリスを部屋の外へ連れ出した。

「今日は特別!時間はいっぱいあった方がいいからね。
 とりあえず朝ごはん食べようよ、ボリス。」

ルシアンに手を引っ張られながらメインホールの階段を下りていくと、
朝も早くから屋敷の入り口では荷物の運び入れで騒がしくしていた。

「ドメリン様が戻られたのか?」

背後を振り返りながら前を行くルシアンにボリスが聞くと、
ふるふると首を振ってルシアンは否定した。

「違うよ、お父さんは……えーと今はどこだっけ?
 とにかく、仕事が忙しいからまだしばらくは帰らないよ。
 あれは僕にお父さんが送ってきたんだ。」
「ルシアンに?」

仕事先からドメリン・カルツが息子のルシアンに物を送ってくるのは
よくあることだったが、今回はいつもよりも量が多いように感じた。
ボリスの疑問を正確に読み取ったのか、
ルシアンはくすくすと笑いながら説明をした。

「特別なんだよ。僕が今日、誕生日だから。」

そう言って食堂の部屋の扉を開けた。
屋敷の使用人たちも心得ているのか、朝食も普段より少し手の込んだ
料理が並んでいるようだ。
それにルシアンの好物ばかりなのだろう。
にこにこと嬉しそうに料理を頬張るルシアンに、
先ほどの荷物を思い出しながらボリスは言う。

「残念だったな、ドメリン様が帰られなくて。」
「ん?そんなことないよ。それに僕の誕生日だからって、
 大事な商談をすっぽかして帰ってきて良いわけないでしょ?」

その辺はちゃんとわかってるんだからとルシアンは少しだけ胸を張った。

「それに『お父様はルシアンの誕生日にちゃんと間に合うように、
 ずっと考えていらしたのよ。』ってお母さんがね。」
「……。」
「僕もそう思うし。それにね、今日お父さんが帰ってこられないかわりに
 僕のお願い何でもひとつ聞いてくれるってお母さんが言ったんだ。
 だからボリスと一緒に街に遊びに行っていい?って昨日お願いしたんだよ。」
「――そうか。」

つまり、たくさん遊ぶ時間を確保するためにルシアンは
早朝からボリスを起こしに来たという事だろう。
しかし、今日がルシアンの誕生日だとは知らなかったため
ボリスは何も用意していない。

「ルシアン。」
「なに?」
「俺はまだ何もしていないんだが。」
「あぁ何だ、そんなこと?
 だってボリスは一緒に遊びに行くんだから、それで十分。」

お小遣いもたくさん貰ったしとルシアンははしゃぐが、
いつもしている事と何一つ変わらない。
果たしてそれがプレゼントになるのかと料理を食べる手を止めてボリスが悩んでいると、
先に食べ終わったルシアンが席を立ち上がってボリスの後ろへとまわりこんだ。

「ごちそうさま!ボリス、そういう訳だから早く早く!」

食べるのを急かされながら、やはり他にもなにかとボリスがルシアンを見上げると、
ほんとにいいのにな、と呟きルシアンはうーんと頭を傾ける。
イスの背もたれを掴んでいた手を放して、
ボリスが食べかけていた皿からスライスされたバナナを一つつまんで口に放り込むと、
ルシアンはにへらと笑ってボリスを見た。

「じゃあ、ボリスにはもうひとつお願い。」
「何だ?」
「あのね―――」





――――――――――

屋敷時代な前編。

後編は当日に置きに来ます(たぶん

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