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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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2つ、続き話になっているので一緒に置いておきます。



屋根の上



「すっごい!たかいーー。いいなぁ、シベリンはいつもこんな景色が見えてるんだ!」
「いや、さすがにそこまで俺は高くないから……。」
「高いところを喜ぶなんてやっぱりガキだな。」

アタマのちょっと上の方で歓声を上げている青年に、下の二人はそれぞれ感想を漏らした。

肩から落ちないように首の両サイドから出ている足を固定すると顔を上に向けて、
本来の目的を忘れていそうなルシアンにシベリンは尋ねた。

「それで届きそうか、ルシアン。」
「あー、ごめん。もうちょっと前ー。」

左手をシベリンの頭に乗せて、それを支えに右手は更に上へと伸ばす。

「……ハシゴでも借りてくればいいだろうが。」

森の中ならいざしらず、街中で肩車に乗って喜ぶ意味が分からない。
言外に『馬鹿』という意味を込めマキシミンは言うが、
一生懸命腕を伸ばすルシアンには通用しないようだ。

「だってハシゴ探しに行ってる間に、落ちちゃったらどうするのさ。」
「ネコなんざほっといたって自力で降りてくるだろ。」

今いる位置からは影になって見えないが、ルシアンが言うに
屋根の上でネコが降りれなくなってへばり付いている、らしい。
登ったものは降りれるんだから構わなくていいだろうに……

「っと、届いたっ。手、離してシベリン。」
「離したら落ちるんじゃないか?」
「だーいじょーぶー。」
頭の上に乗せていた左手も屋根の端に引っ掛けてルシアンは伸び上がる。
ためらいつつも、シベリンは言われたように支えていた両手を離した。
「……でも、踏ん張ってね。」
「はっ?」


一瞬うつむいて、見上げていたシベリンの顔に笑いかけると
右足を曲げて肩に乗せ、そのままシベリンを踏み台にして飛び上がった。

「だっ!!」

勢いで蹴りあがった左足にも頭を蹴られ、そのまま地面に倒れ伏す。

「へー、思ったより身軽だな。」

ひゅーと口笛を吹いてマキシミンは屋根の上へと消えたルシアンを見る。
がしゃがしゃと屋根を踏み歩く音が止むと、屋根のハシから再びルシアンが顔を出した。

「お待たせ――あれ、大丈夫?シベリン。」
「ほっとけほっとけ、その内起きるだろ。」
「……マキシミン……お前な……。」

いまだ伏せているシベリンの代わりに適当にマキシミンは返事をする。
その様子に、そぉ?とちょっと首を傾けてから今度はマキシミンの顔を見てにぱ、と笑った。

「それじゃマキシミン、うまく受け止めてね。」
「――あ?」

両手をポケットに突っ込んで見上げていたマキシミンに、
片手で持ち上げたネコを見せると、ぺいっと放り投げた。

「おまっ……!」

降ってくるカタマリに慌てて手をポケットから抜くが、
飛び降りてきたネコはマキシミンの顔を一度踏みつけて、そのまま自分で地面に降り立った。

「おー♪凄いねお前。」

 

ぱちぱちと拍手して喜ぶルシアンとは反対に、
一人は靴の痕を、もう一人は引っかき傷をつけてため息をついた。

 



空の下


「で、お前はどこのコ?」

ゆらゆらと目の前でネコじゃらしを振ってみたが、
そちらにはちっとも目をくれないでルシアンを見上げている。

「うん?ネコじゃらし嫌いなのかな、珍しいねお前って。」

手にしていた草をうしろに放ると、しゃがみこんでじっと見合う。

「もしかしてお腹すいてる?」
「……。」
「違うのか、んじゃ何だろう……眠たいの?」
「……。」
「うーん――ま、いっか。飼い主を探しに行こう。」

やっぱり無言で見上げているネコを抱き上げて頭の上に乗せると、
ふと思ったことをネコに聞く。

「そういえばお前、なんて言うの?」
「……。」

「黒猫だから、クロ?」
「……。」

「逆をいって、シロとか?」
「……。」

相変わらず返事はしてくれないようだ。
名前のネタも尽きたので、苦笑いしてから前に向き直った。

「って、聞いてもわからないよね。ボリスと合流するまで時間あるし、のんびり探そっと。」
「にゃー。」
「ん?なにー?」
「……。」

はじめて鳴いた頭上の黒猫をもう一度見上げるが、また黙ってしまった。

「……『お前』だとなんかイヤだな。黒いからお前はしばらく『ボリス』ね。」
「なー。」
「うん。じゃ、行こっかボリス。」


 


―――――――――――――

2代目リブリオにボリスとつけるには私の勇気が足りませんでした。
ので実際についてるのは普通っぽい名前ですが。

もしボリスにしていたら。
ぼけっと円舞をぶん回している間にうっかり死んだぞ率がケイレスだと高いみたいで、
死んだ時に叫ばれるということ、は

つまり↓
ボリス「誰かご主人様を助けてー」


むしろ助けに来てもらうほうが、心臓ばくばくです。
早く街に帰らねば……っ(わたわた

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ルシは気ままに放浪の旅。
ボリスはCP10まで完了。

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