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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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何やらここのブログの大元が不調らしく、ちょっと長めのメンテナンスがあるとか。
繋がらなくなるらしいです、明日の夕方6時ごろまで。

私の方もちょっとばかり不調です。
ここ3日間摂取した食べ物、全部味がわかりません。
この鼻づまりをナントカしたい、お医者さん行きたい。
――食感だけじゃ食べ物食べたってつまらないんです。ぶー……
あ、でも辛い物と甘い物を食べたとき、舌の感覚は違うみたいです。新はっけん。


お城侵入記念小話を下に置いておきます。



迷子の脱出法



『かくれんぼができるよね!』

彼だったら、きっとそう言ったに違いない。

 


妙な流れで許可をもらい、ボリスが入り込んだ先は予想以上の広さだった。
無闇に足を運べば迷うほど。

共に入ったはずのレイといつの間にかはぐれてしまい、
彼女を探して、来た道を戻ったりいくつかの廊下を折れて進んでいると
入り口に戻るどころか中庭を見下ろせるバルコニーへと出てしまった。

バルコニーの石造りのベンチに腰をおろして下を見ると、
庭園の中央にはられた青々とした綺麗な水が、空の雲をそのまま映している。

観賞用に造られたものだろうか。
もっともルシアンならあれを発見した途端、
喜んでこのバルコニーから下へとまっすぐ駆け下りて行くだろう。
……さすがに泳ぐ事はしないだろうが水遊び目的で。

もっとも今は、はしゃいで駆け回りそうな彼が自分の傍にいないのだが――

 

 

 

「広いかな?僕の家。」

ボリスが肯定の意味で頷いても、『ふーん、そうなんだ。』とルシアンは
首をかしげて座り込んだまま自分の屋敷を眺めている。

「ずっとここに住んでるからよくわからないや。
 でもボリスがここで迷子になったことってないから
 別に造りは複雑じゃないでしょ?」

迷子にならないのはただ単にボリスがあちこちに入り込まないだけであり、
中央塔の周りに広がる平屋は迷路のようだと感じる。
それを複雑じゃないと言うルシアンは慣れているだけだろうと
ボリスは思った。

「複雑って言ったらね……。」

どこで拾ってきたのか、ルシアンが地面に木の枝で線を引き出した。
一つの四角を線でひっぱり、大小さまざまな四角がつぎ足されて広がっていく。

「これは?」
「知り合いの子の家だよ。
 侵入者対策とかってものすごく複雑な造りにしてあるんだ。
 何度か遊びに行ったけど、廊下とか扉とか多くってね、
 その子は必要な分だけ覚えて、用のない場所とかには行かないようにしてるんだって。
 探検したい!って僕が言ったら、迷ったらすっごく大変だからって
 止められちゃったけど……。」

でもきっと面白いよー、とボリスに同意を求めるルシアンの頭の中には
『迷う』という単語は存在していないのだろう。

街に出かけた時、たまにふらりといなくなるこの少年は、
自分が迷子になっているということに気づいていないのかもしれない。
ボリスがやっとのことでルシアンの元へたどり着いても、
不安や安堵といった顔を見せることはない。
呼びかけると、『あ、ボリス。』なんて笑って振り向いて、
自分が見つけた珍しい物や、見せたい物の場所へそのまま引っ張っていくのだ。


他のところにも行ってみたいんだけどなかなか機会がないんだよね、と
残念がるルシアンにボリスは言った。


「迷い込んで迷惑をかけるわけにはいかないだろう。
 ルシアンの屋敷のように構図が分かっている場所ならともかく……。」
「うん、僕ひとりだったらね。」

いかにも良い事を思いついた、ボリスにとっては不吉な予感のする笑みを浮かべて
ルシアンがボリスの顔を覗きこむ。

「でも迷ってもボリスがいるし。
 だからどこに行っても大丈夫。」

今だってボリスは僕のこと見つけられたじゃない、とにこにこ笑いながら
手にした木の枝を振ってルシアンは言う。

「……知らない場所ではぐれて、ふらふら動き回ると普通は再会が困難だぞ?」
「んー、でもさボリス。
 だからってお互いにじっとしてたら永久に会えないよね。
 それなら、二人とも動いてたほうがきっと早く会えると思うよ?
 僕はボリスを探すし、ボリスも僕を探してくれたら絶対会えるからさ!」

根拠のないことをきっぱりと言い切るこの自信は
いったいどこから来るのだろうかとため息混じりにボリスは空を仰ぎ見た。
自分がいたからと言って、何がどう大丈夫なのかもさっぱりわからない。

「それで、ルシアンはどうやって俺を探すんだ?」
「僕のカン!!」

 

 


「勘、か。」
思い出し笑いをして、ボリスはベンチから立ち上がった。

確かにあらゆる状況で最後に頼ることになるのは己の勘だ。
ルシアンも筋道を立てて考える事がないわけではないと思うが、
結論にたどり着くまでの途中経過が
ところどころ一足飛びをしている気がしてならない。
それでも正解を掘り当ててしまうのは才能だろうか?

ボリス自身は、ルシアンのように勘で進むよりも
順序立てて考える方が性に合っている。
加えて、付き合った時間の長さ上、
レイのことはルシアンの行動を読むのと同じようにはいかない。

「行きづまった時は最初に戻れ、か。」

手荷物からウィングを一枚取り出すと、ボリスは足元にひらりと落とした。





―――――――――――

ウィングを城内で使うと、お城の前の広場に出ます。

ナヤははぐれたボリスを探しに城に戻ってくれそうですが、
ランジエさんは城の中をうろうろしてたら危ない立場な気がします。

二人、出口待機。
ボリス、無事合流。
つまりこれはエピソード2の話(にしておいてください)。

ルシアンの考えは一足どころか二足も三足もぶっ飛びます。
何でボリス=武器屋にいるなんだろう。
結果はニアミスとは言え、その勘がまた合ってるところが素晴らしい。

 

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ルシは気ままに放浪の旅。
ボリスはCP10まで完了。

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