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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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先月分はルシアンの誕生日だったせいか、
めずらしくべったべたに甘いものだったような気がしないでもないです。

前ふりにルシ・マキシ・テチの会話文のみ。
その後にボリルシでした。



shall we… 1

「ルシアン、おうちだとどんな風にお誕生日を祝ったんです?
 お友だちを呼んでパーティーとかやったんですか?」
「うん、それもやったことあるよ。
 でも僕、ダンスとかするの好きじゃなかったし。 
 誕生日にダンスパーティーで招待するのってあまりしなかったかも。」
「お前にダンスなんて優雅な事できるわけなさそうだからな。」
「ひっどいな、これでもちゃんと踊れるんだから!」
「どうだか。」
「ほんとだってば!」
「ルシアンすごいです、私はダンスをしたことがないので踊れないですぅ。」
「あれ、そうなの?結構簡単だよ、やってみる?」
「やめとけ。初心者のリードなんてお前にできるわけないだろ。」
「大丈夫だよ。――マキシミン!」
「……あ?」
「それ、弾いてよ。ダンスには音楽がつきものでしょ。」
「何で俺が。」
「いっつも持ち歩いてるみたいだし、弾けないのに楽器を持ってるってことはないよね。」
「バーカ。これはなぁ、俺が弾いたら呼べよ嵐裂けろよ海、って天変地異が起きるんだぞ。」
「本当?!」
「――嘘に決まってるだろ。」
「なーんだ。つまり嵐を呼ぶくらい下手っぴってことなんだね。」
「……よし、弾いてやるよ。そのかわり演奏料よこせ。」
「マキシミンこそ、僕が踊れるってちゃんと見ててよね!」



shall we… 2

「――それで広場で踊ってたのか。」
「うん。でも途中からちっちゃい子が集まってきて一緒に踊ったから
 最後はなんか違うのになってたなー。でも楽しかったよ!」

待ち合わせ場所の方から音楽が聞こえてきたときは、
ルシアンも聴衆の中のどこかで聞いているのだとばかり思っていた。
だから広場の中央を見てルシアンを発見した時は目を疑ったし、
音楽の演奏者がマキシミンということで再度驚いた。

「踊るのなんて久しぶりだから、実はちょっとだけ心配だったけど。
 でも意外と覚えてるものなんだね。」

マグノリアワインからの帰り道、夕食時の酒の勢いも手伝って
ルシアンはひとりでステップを踏みながらボリスの少し先を歩いていく。

「酔った足でそんなことしてると転ぶぞ、ルシアン。」
「へいきへいき。」

とん、とん、と踏み終えてぱたぱたとボリスの方まで戻った。

「ボリスは?」
「何が?」

質問の意味がわからずボリスが尋ね返すと、にこにこと片手を握って
ルシアンはボリスの手を横に伸ばした。

「踊れる?」
「……。」

手を預けたまま少し首を傾けたボリスに、
ティチエルと踊れたという自信もあってかルシアンはぱっと顔を輝かせて提案した。

「じゃ、ちょっとやろうよ!えーと、腕をこっちにまわして手をここにそえて……
 あれ、うまくいかないな。ティチエルの時は大丈夫だったのに。」
「ティチエルはルシアンよりも小柄だから。多少振りまわすこともできただろうし……。」
「振りまわしてないよ!」
「まぁ、それを抜いたとしても。酔っていて普段より力が入らないのに
 自分と同じくらいの体格の人間をどうにかしようというのは無理だと思う。」 
「えー……。」
「それに俺と踊ってもしょうがないだろう。ほら、手を離して。帰るぞ。」

目に見えてがっかりした様子のルシアンにボリスは苦笑する。
感情がいつもにも増してわかりやすいのも、自分となんて踊りたがるのも。

どうやらルシアンはそうとう酔っているようだ。




shall we… 3

 
「ルシアン。」
「?」

未練げに一度ルシアンが離した手を再びすくい上げて、
もう片方は相手の腰に手を添える。
突然のことで目を見開いたまま、されるがままのルシアンにボリスは少し笑うと、
三歩分だけ進んですっ、と片手を離した。

「終わり。」

ルシアンがつまづかないように支えていたもう片方の手も放して、
ボリスは何事も無かったように歩き出す。


踊れるんじゃないかとか。
体格の差はどうなったんだとか。


色々言いたいことはあるけれど。

「……ずるい。」

口をへの字に曲げて、先を行くボリスに駆け足で追いつくと
背中にがばりと飛びついてもう一度、ずるいと本人に言った。

「なんでボリスにできるのに僕にはできないのさ。」
「さぁ?」
「ていうか短すぎるよ。もう1回!」

首から手を離してボリスの前にまわり込んで右手を差し出し、
じっとルシアンが睨みつける。

誘いにのってもいい。
しかし、ただのるのはつまらない。

だから――

 

「――その気にさせてみろ、ルシアン?」


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ボリスはCP10まで完了。

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