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TWのプレイ記と二次創作が転がってます。
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ボリスさん順調に育ってます。
SCも2段階に無事なりました。それでもまだ爆が勝つ。
レベル3はいつ覚えられるんだったかな?

ボリスのレベル3桁突入記念になんかしたいなと思いつつ
服染め→インクが落ちてこない。
武器→闇商品のコラ装備の必要HACKが107.
     今からポイントを全部振ったとしても微妙に届かない。

ここに1本の染色ビンがあります。



なぜか染色シミュに無いんですが……おれんじ。
どんな色に染まるのか怖くてずっと持ったままだったんですが、
いっそこれをぶっ掛けるか?



この下は沈めた旋律 6を置いてます。
ネタバレの嵐と、ボリスさん冷ややかな人になっています。
読んでくださる方はお進みください……↓



沈めた旋律 6



あいつが忘れた事。
あいつ自身のこと。
他者との関係。
それはもちろん、オレとのことだけでは無く。

 


教えてもらった部屋の扉を二回叩いて名を呼ぶが応答はなかった。
ひと思案して、試しにノブをひねって押してみると予想に反して
扉はすんなりと開く。
部屋の主に片手を上げて挨拶すると、一度ボリスは視線をこちらに向けたが
何事も無かったように手元の書き物を再開させた。
入室拒否はされなかったな、とシベリンはひとつ肩をすくめて部屋に入り、
テーブルの上に見舞い品を置くと再度ボリスに声をかけた。

「どうだ、調子は。」
「特に問題はありません。」

愛想のかけらもない、簡素な返事にシベリンは苦笑いをして
ボリスが向かっている机に歩み寄った。

「手紙……?」
机の上に無造作に置かれた手紙の一つを取り上げて見ると
宛名はボリスだった。裏にはドメリン・カルツと記してある。

「カルツ――あぁ、ルシアンの家族からか。」
「室内を調べていたら出てきたので。」

手紙の中までは見る気はないが、これでおそらく
ボリス自身とルシアンの関係が判明したのだろう。
残念ながら記憶が戻る要素にはならなかったみたいだが、
知識としては蓄えられたはず。
記憶しなおしていくのならば、まずルシアンやティチエルなど
自分達よりも付き合いの長い方から埋めていくのが妥当だ。
そう、複雑な事は後にしたほうがいい。不安と混乱を招くだけだろうから。

当たり障りのない回答を選んでシベリンは相槌をうった。

「なるほどね。それじゃおまえが書いてるのは
 今回の事を伝えるための手紙か?」
「ええ。このような事になった以上、護衛の任は解いていただくようにと
 お知らせしなければならないから。」

くるくると手紙を弄んでいた手をぴたりと止めて、
シベリンは信じられないという目でボリスを見おろした。
彼らを知る者ならば耳を疑うような事を告げたにもかかわらず、
ボリスはペンを止めることなく書き綴っている。

先ほど玄関でかち合ったルシアンの様子が思い出された。
これを告げられたのだとすれば。

「まさかそれを……ルシアンにさっき言ったのか。」
「いえ?彼とは何も。俺の雇い主は彼のご両親のようですし、
 彼に相談する必要性はありませんから。」

確かにボリスの言うとおり雇い主は親だろう。
ボリスがルシアンの護衛だけでなく、自分の兄を探していた事も知っている。
だから何らかの理由でルシアンの元を去ることもないとは言い切れない。
しかしそれでもルシアンに何も伝えることなく護衛を辞めるということは、
よほどの事情がない限り起こりえないとシベリンは思った。
記憶が無いボリス本人はそれを異常とも思わないのだろうが。

「ボリス。たぶん……いや、ルシアンはそんなこと絶対認めないぞ。」

護衛の件を知らないにも関わらずルシアンがあの状態だ。
このことを聞いたところで素直に納得するはずがない。

「認める、認めないの問題ではないと思います。
 それに自分の事さえままならない者に、
 護衛を任せる雇い主もいないでしょう。」
「それにしたって、結論を出すには早すぎる。
 まだ忘れてから一日も経っていないんだ、
 もしかしたら明日には思い出して――」
「……その根拠のない可能性にかけてためらった結果、
 不要な問題を招く事になったら?」
「お前は悪い可能性を考えすぎだ。
 確かにそう能天気にしていられない状況かもしれないが、
 お前のことを知っている人からなぜ自ら離れようとする?」

そう、ボリスが全てを忘れてもボリスのことを知っている人たちがいる。
味方にも、そして敵にも。
彼自身が忘れたからといって、彼をとりまく環境までもが
昨日と一変したわけではない。
今は八人が八人とも、できる限り単独行動をとらないに越した事はない。
現在のボリスの境遇を伝えるにはシベリン自身では情報不足だし、
なにより一言で語りきれる物ではない。
それでもどうにか彼を繋ぎとめておかなければと、
必死に言葉を探すシベリンとは逆にボリスは淡々と言葉を返した。

「知っているからといって絶対に行動を共にしなければならないとは
 思いません。自分のことに関して教えてもらう気もとくにありませんが。」
「何も気にならないのか?おまえの家族……兄のことも?」
「俺が商人の子息を護衛している時点で、俺とは決別しているのでしょう。
 興味ありません。」

忘れるという事はこんなにも残酷な事かとシベリンは愕然とした。

ボリスの兄と思われる黒衣の剣士に関する情報は良くないものばかりだ。
それがボリスに苦悩を招いても必死に彼が探し続けたのは、
兄との大事な思い出があるからだろう。

ボリスの様子を見て、自分が罪を犯していないという
わずかな可能性に何度祈っただろうか。
どうかボリスの兄がどこかで生きているように。
もし罪を自分が犯してしまっていたのだとすればどうか償える
機会が残っているように。

でもそれすらどうでもいいとボリスは言う。
言わせてはいけない。
ほかならないボリスの口から言わせてはならない。
もしこの言葉が止まるなら、自分のためらっていた事など
とても些細なことだとシベリンは口を開いた。

「――おまえの兄が傍にいない理由に……
 死亡している可能性にオレが一枚かんでいると言ってもか。」

「…………それならば、なおの事。
 あなたと付き合う理由も話を聞くこともない。」
「――っ!」

机の上の手紙を払いのけるようにボリスの襟元を掴んで
立ち上がらせるとシベリンは激しく睨みつけた。
頭のどこか冷静な部分が思う、これは八つ当たりかもしれないと。

記憶の手がかりは手を伸ばせば届くところにあるのに。
ましてその相手はボリス自身の事を大事に思う友人であるというのに。
こちらの手がかりは消えてしまったのに。

渦巻く思いをどうにか押し止めて、シベリンはボリスから手を離した。
シベリンを見るボリスの目はここに来る前となんら変わりない。
記憶を失ってから名前を名乗った時にボリスが覚えていないから
目の色が変わらなかったのではない。
ただ無関心だったのだと今更ながらシベリンは気づいた。

「……オレのことは興味がなくて構わない。
 けれど、おまえ自身のことに結論を出すのはもう少し待ってくれ。」

まだシベリンしか知らないボリスの決定に仲間が、特に一番慕っている
友人が嘆くことは目に見えている。

「さっきの奴、おまえを大切に思っている友人なんだ。
 記憶を無くす前のおまえと、とても仲がよかったんだよ。」


悪かった、と一言詫びてシベリンは部屋をあとにした。





―――――――――――――――――

ボリスをやっているとシベリンのあとを追いかけたくなります。
でもボリスがルシアンの名前を呼ぶだけで妙に幸せで
追っかける足の速度が緩みます。


……付き合いの長さの差か、単に脳が死んでるだけか。

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